高良健吾さんから皆さまへ熱いメッセージ!

――インフルエンザで今日お越しいただけなかった高良健吾さんから長文の手紙が届いております。熱いんです。

石田さん 熱い男なんです。

齊藤督監 人柄を現しています、本当に。

高良さん(手紙) 阪本春役の高良健吾です。今日は舞台挨拶に参加できず、申し訳ありません。大阪・名古屋・福岡キャンペーンが『罪と悪』の宣伝の一区切りだったので、最後の最後で作品としっかりとお別れができず、舞台挨拶にいらっしゃった皆様と顔を合わせることができず、残念です。『罪と悪』は、親切な映画ではないと思います。観客の想像力、考える力を信じている作品だと思います。物語の答えを提示するのは簡単ですが、あえて観客の皆様の心に委ねることによって観てくれた方々、それぞれの心の中で広がりを見せて育っていく作品だと思っています。与えられるより見つけることに意味を感じる方には刺激的な作品になっていると思います。そして、『罪と悪』を観ることによって、普段考えないこと、考えたくないこと、感じないこと、感じたくないことが刺激されて、“罪と悪”とは“正義”とは、それぞれの立場役割によって変化するものだと感じていただけると思います。だからこそ、この映画は簡単に人のことを裁いていません。今の世の中、簡単に白黒はっきりさせ、簡単に人のことを裁き、それぞれの正義を振りかざして傷ついている人も多くいると思いますが、そんな単純なことではないと思います。この『罪と悪』が皆様の中でじっくりと育ってくれるとありがたいです。今インフルエンザでダウンしております。回復したらどんな形でもいいので、皆様の前で挨拶ができたらうれしいです。楽しんでくださいという言葉が合う映画かわかりませんが、やはりこれは映画なので、楽しんでいただけるとうれしいです

会場 (拍手)

石田さん 熱かったですね!長かったですね。素敵でしたね。

――素敵でしたね。石田さんからも一言皆様にお願いします。

石田さん 今、健ちゃんの手紙にも書いてあったと思うんですけども、本当にあの簡単に答えが出るような映画ではないと思います。自分の作品を1回はもちろん観るんですけども、何度も観返した映画って今まで一度もなくて、監督にも何回観るの?って言われるぐらい、4回か5回ぐらい観たと思うんですね。何度も観ても、いろんな感想や感情というのが自分の中に出てくる映画だなって思ったので、先ほども言いましたけど、じゃあ今回は春の目線で観てみよう、今回は晃の目線で観てみようとかね、いろんな登場人物の目線で観ていただけると、また違った楽しみ方ができると思うので、ぜひまた『罪と悪』をよろしくお願いします。

――どうもありがとうございました。最後に監督よろしくお願い致します。

齊藤督監 ありがとうございます。本当に今、おっしゃったように、観ていただいて、いろいろ考えたりしていただくこと、“罪と悪”をどう捉えるかというお話をさせてもらったんですけども、皆さんの疑問に思うものも全部撮影したバージョンをはじめに作ったときに、ミステリー映画になってしまって、これは自分の求めるところじゃないなと。3人の再生に見えても、やっぱり失われていくもの、分かり合えたと思ったけども、そこに残る切なさと言いますか。「なかったことはならねえからな」と劇中で浩市さんも言っていますけども、そういったテーマも深く突き刺さるようにと思った時に、ミステリー要素のわかりやすい部分は、極力ちょっと排除させてもらいました。そうしていくうちに僕が思っているような形になったなと思って、観終わった後に議論が生まれたり話したりと、それが補完できるように微妙な伏線と言いますか、答えが実は散りばめています。それがわかるとまた繋がったときに、実は結末の見え方が変わっちゃうみたいな。そういった試行錯誤も重ねた上で、皆さんに観てもらう映画として完成させました。もし皆さんの心の中に残って、3日や1週間ぐらい語り合って、咀嚼して、皆さんなりのこの映画の答えや、そういったものが見つかったら、それは絶対皆さんの答えだと思って、それが映画の完結。この映画の最後の終わりだと思っています。願わくは、あと10年先でもいいんで、こんな映画あったなとふと思い出して、そういったときにちょっと心の片隅に残るような映画になってくれたらもう幸せです。この度は、本当にわざわざ皆さん足を運んでいただき、ありがとうございました。

タイトルにもなっている“罪と悪”について、本作では3人の幼馴染を通して今の世の中や自分と向き合い、答えを模索していきます。人によって考えが異なる奥深いテーマの答えを追い求め、本作がたどり着いた、監督が考えていなかったラストとは―。ぜひ劇場で結末を見届けて、その答えを自分の中で完結させてください!

『罪と悪』

劇場
ミッドランドシネマ名古屋空港(公開中)、刈谷日劇・小劇(3/8~) 他で公開!
監督・脚本
齊藤勇起
出演
高良健吾、大東駿介、石田卓也、村上 淳、佐藤浩市、椎名桔平 他
映倫
PG-12
公式サイト
https://tsumitoaku-movie.com

©2023『罪と悪』製作委員会
※掲載内容は2024年2月時点の情報です

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【絶賛公開中!】映画『罪と悪』名古屋での公開記念舞台挨拶に石田卓也さん、齊藤勇起監督が登壇!サプライズバースデーも!

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